PPE関連

■ PPE:個人用防護具(Personal Protective Equipment)

医療現場においては、人に危険な病原体の曝露により健康な医療従事者が重大な疾患に感染してしまうという痛ましい報告が後を絶ちません。血液や湿性生体物質から医療従事者を守るために、標準予防策(スタンダードプリコーション:Standard Precautions,SP)の実施率を高めることは大変重要です。針刺し切創防止のための安全対策器材の使用と、血液または湿性生体物質の飛沫や感染媒体に触れる可能性がある場合の個人防護具(Personal Protective Equipment, PPE)の使用を徹底しなければなりません。

職業感染制御研究会 【合体版】感染予防のための個人防護具(PPE)の基礎知識とカタログ集 2022年度版.P.12 より転載
職業感染制御研究会ホームページ http://jrgoicp.umin.ac.jp/

■ マスク装着手順

マスクの正しい付け方(一般的なイヤーループタイプ)

マスクの上下、表裏を確認します。
※プリーツ(ひだ)は下向きです。
ゴムひもを耳にかけます。 鼻の形に合わせてノーズピース
を折り曲げます。
鼻からあごの下まで、マスクを
しっかり伸ばします。

マスクの正しい付け方(ヒモタイプ)

マスクを上下に開きます。 ノーズピースを鼻に合うように
押さえ、両頬に隙間をつくら
ないようにします。
上側のひもを頭頂部でしっかり
と結びます。
下側のひもを首の後ろでしっかり
と結びます。

■ 手袋装着手順

手袋を装着する前に手指衛生を行います。

未滅菌手袋


手袋の手首部分をつかんではめます。手袋の袖口でガウンの袖口を覆います。

反対の手も①同様に手袋を装着します。

滅菌手袋


手袋は滅菌済みなので折り返されている袖口部分以外には触れないようにします。手袋袖口縁部分を持ちはめます。

装着済みの手の指先を反対の手袋の袖口部の折り返されている部分に差し入れつかみます。

反対の手に手袋をはめます。

滅菌ガウンの袖口に、手袋の折り返した袖口部分をかぶせます。 その際、装着した手袋が素肌に触れないようにします。

■ ガウン装着手順

ガウンを装着前に手指衛生(手洗いや擦式アルコール消毒剤の擦り込み)を行います。着用するときは、袖を先に通します。 首の後ろのひもを結び、腰の後ろのひもを結びます。
その後、手袋を着用します。
手首が露出しないようにします。

■ 飛沫プロテクタ装着手順

首掛けに頭を通します。
アウターグローブを装着し、袖口が確実に収まるように手袋を装着したら着衣完了です。
患者さんの頭部側より、飛沫プロテクタを被せて処置を行います。 株式会社エイチアールイー_「飛沫プロテクタ」取扱説明

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飛沫プロテクタの開発と気道管理方法の見直し
広島大学大学院 医系科学研究科
麻酔蘇生学 准教授
佐伯 昇先生
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