製品情報 フットケア

下肢虚血重症化予防のために

末梢血流が簡単に測定できるため、虚血アプローチの可能性と選択性の拡大が見込まれます。
手軽に測定が可能なため、定期的な血流評価を取り組むことで、下肢の状況を把握し、下肢潰瘍形成や下肢切断など重症化の回避が期待されます。
多忙な日常診療において、短時間測定のメリットを生かしてフットケアの幅を広げることができます。

● ポケットLDFの特長

 レーザ光を非観血的に人体組織に照射し、組織(皮膚表面)からの反射光を電気信号に変換・処理することで、微小循環(細動脈、細静脈、毛細血管)の皮膚灌流(血流量)を計測する国産(開発・設計・製造)のレーザ血流計です。
 本装置のコア技術であるセンサープローブには国産の専用超小型光センサー素子を用いており、プローブヘッドを小型・薄型・軽量化に成功することでアーティファクト(ノイズ)が少なく安定した測定を実現しました。
 本体もモバイル性に適したわずか135gと軽量であり、リチウムイオン充電池を内蔵することでバッテリ駆動が可能です。
 また、レーザ血流計「ポケットLDF」で計測された血流データは、専用のポケットLDFレコーダーやフットチェックViewerなどで表示・保存することができます。
 よって、レーザ血流計「ポケットLDF」を用いることで微小循環における血流量を非観血的に測定し、血流障害(血栓、狭窄、機械的損傷等)の程度の評価を支援することが可能です。

● ポケットLDFを使用することで…

 世界初の小型センサーの開発によりアーチファクト(ノイズ)に強い事から、従来のレーザ血流計に比べて動的ノイズを低減し、従来の光ファイバーケーブルから銅線ケーブルを用いる事でコスト抑制も大きく改善し、ファイバーの折れによる故障の心配もなくなりました。
 また、本体も「手のひらサイズ」である事から、従来の据え置き型のレーザ血流計に比べ、持ち運びが可能となり、測定データもBluetoothによる無線通信を使う事で有線形式のデータ管理が不要になりました。
 さらに、パソコンに事前にセットアップされた無償アプリ「フットチェックViewer」などで波形確認や記録が行えます。
 このコンパクトサイズが従来のモデルと比べても、さまざまな診療シーンでご活用いただける事になり、末梢血流をより計りやすい環境を提供できることになりました。

関連診療報酬

D207体液量等測定
2血流量測定、皮膚灌流圧測定、皮弁血流検査、循環血流量測定(色素希釈法によるもの)、
電子授受式発消色性インジケーター使用皮膚表面温度測定
100 点
  • (1) 体液量等測定の所定点数には、注射又は採血を伴うものについては第6部第1節第1款の注射実施料及び区分番号「D400」血液採取を含む。
  • (2) 「2」の皮弁血流検査は、1有茎弁につき2回までを限度として算定するものとし、使用薬剤及び注入手技料は、所定点数に含まれ、別に算定しない。
  • (3) 「2」の血流量測定は、電磁式によるものを含む。
  • (4) 「2」の電子授受式発消色性インジケーター使用皮膚表面温度測定は、皮弁形成術及び四肢の血行再建術後に、術後の血行状態を調べるために行った場合に算定する。
    ただし、術後1回を限度とする。
    なお、使用した電子授受式発消色性インジケーターの費用は、所定点数に含まれ、別に算定できない。
  • (5) 「2」の皮膚灌流圧測定は、2箇所以上の測定を行う場合は、一連につき2回を限度として算定する。
  • 令和4年3月4日保医発0304第1号「診療報酬の算定⽅法の一部改正に伴う実施上の留意事項について(通知)」
    別添1 医科診療報酬点数表に関する事項/第2章特掲診療料/第3部 検査/生体検査料 一部抜粋