■ Finessisの特長
原材料には、天然ゴムでもなく、合成ゴムでもない、熱可塑性エラストマー(Flexylon®)を採用しています。
水溶性タンパクや加硫促進剤が含まれておらず、分子層技術の導入で高いバリア性を発揮します。
特長①:熱可塑性エラストマー(Flexylon®)を採用
高いバリア性
分子層技術により、内部が緻密な構造であり、
高いバリア性を有してるので手術用手袋に適しています。
天然ゴム、合成ゴムは不均一な粒子を化学的に結合させたものであり、
完全な皮膜を形成することはできません。
熱可塑性エラストマーは均一な高分子を物理的に結合させたものです。
柔軟性に富み、手に自然にフィット
柔軟性、フィット感に富む素材として、
原材料に熱可塑性エラストマーを採用しています。
Flexylon
®製の
Finessis サージカルグローブ
天然ゴム製サージカルグローブ
特長②:破れにくい
熱可塑性エラストマー(Flexylon®)は、一般的に手術用手袋に使用されている天然ゴム、
合成ゴムなどの素材に比べ、膨潤しにくい素材(図A 参照)であり、破損などのリスクが軽減されています。
これにより使用中の破損による患者様、医療従事者様の交差感染のリスクを低減させることができます。
「フィネシス ゼロ™」と「フィネシス コリウム™」を二重装着することで、
鋭利な器具などによる手袋の破損、穿刺による感染対策にもつながります。
出典:製造元データ ASTM D471
特長③:すぐれた装着感
柔軟性、フィット感に富む素材の熱可塑性エラストマーを採用することにより、
天然ゴム、合成ゴムと比べ、より高い装着感とグリップ感を実現しています。
図B は一般的に手術用手袋に採用されている素材とフィネシス(熱可塑性エラストマー)について伸び率100%時の応力を比較したものです。
応力の数値が低いほど、変形するのに必要な力が小さくて済むため、より柔らかくなります。
出典:製造元データ
特長④:アレルゲンを低減
● 手術用手袋のアレルギー課題
手術用手袋の素材は、天然ゴムと合成ゴムが主に使われていますが、天然ゴム製手術用手袋には水溶性タンパクによるラテックスアレルギー(Ⅰ型アレルギー)と加硫促進剤によるアレルギー(Ⅳ型アレルギー)、合成ゴム製には加硫促進剤によるアレルギー(Ⅳ型アレルギー)に関わる課題があります。
● 非ゴム系素材を採用することでアレルギー対策を実現
フィネシスサージカルグローブは、天然ゴム製でも合成ゴム製でもありません。
「熱可塑性エラストマー」という材料を使用することで、前述のⅠ型、Ⅳ型アレルギーに関連する物質が含まれておらず、医療従事者の皆様のアレルギーに関する課題解決の一つとなります。
熱可塑性エラストマーには、水溶性タンパクや加硫促進剤が含まれていません。
従来のサージカルグローブは膨潤すると、天然ゴムの場合は水溶性タンパクおよび加硫促進剤が、
合成ゴムでは加硫促進剤が溶けだし、アレルギーの原因となっていました。