ISO 80369-3経腸栄養関連コネクタ製品の使用における注意点 | |
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ISO 80369-3 経腸栄養関連コネクタ製品は世界基準での安全性が確保される点が最大のメリットになりますが、一方でその取り扱いにおいては、下記の点に注意が必要であることが、一般社団法人 日本臨床栄養代謝学会(JSPEN)より指摘されています。 | |
注意点1 新旧コネクタ使用に際しアダプタが必要 | 切り替え過渡期には地域連携施設との間でコネクタ形状の差異が 生じる可能性が高いため |
注意点2 オスコネクタのロック部の汚染 | オスコネクタのロック部に栄養剤が残りやすい構造となっているため |
注意点3 微量注入が困難 | 注入器/シリンジの先端がメス型となるため |
注意点4 薬液の吸引が困難 | 注入器/シリンジの先端がメス型となるため |
注意点5 栄養剤の吸引が困難 | 注入器/シリンジの先端がメス型となるため |
※カーソルをご覧になりたい内容に合わせてクリックすると詳細説明へ
ISO 80369-3経腸栄養関連コネクタ製品への切替をサポートするJMS製品群 | |
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ISO 80369-3 経腸栄養関連コネクタ製品は世界基準での安全性が確保される点が最大のメリットになりますが、一方でその取り扱いにおいては、下記の点に注意が必要であることが、一般社団法人 日本臨床栄養代謝学会(JSPEN)より指摘されています。 | |
ジェイフィードEN採液チップ※1・EN採液ノズル※2 | 薬剤・栄養剤の吸引に用いる細径~太径の採液デバイス |
ジェイフィードENコネクタカバー | 硬質なコネクタ部を保護するためのカバー |
JMSドレナージセットG | 胃内減圧及び胃内容物等を排出するための製品 |
ジェイフィード EN Yジョイント※3 | 三方活栓に代わるデバイス |
※1 販売名:ジェイフィードEN採液チップ 一般的名称:採液針 医療機器届出番号:34B1X00001000106 ※2 販売名:ジェイフィードEN採液ノズル 一般的名称:採液針 医療機器届出番号:34B1X00001000113 ※3 販売名:ジェイフィード EN Yジョイント 一般的名称:経腸栄養注入セット 医療機器届出番号:34B1X00001000081 |
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ISO 80369-3経腸栄養関連コネクタ製品の使用における注意点
注意点1 新旧コネクタ使用に際しアダプタが必要
新規格製品と旧規格製品を接続するための「変換コネクタ」を備えるなど、施設を移る患者に対して適切な医療が行える体制を整えること、とされています。
EN変換コネクタは、投与側と留置側の新規格と旧規格の組み合わせによって、タイプAとタイプBの2種類があります。
EN変換コネクタは、投与側と留置側の新規格と旧規格の組み合わせによって、タイプAとタイプBの2種類があります。
▶EN変換コネクタ製品詳細についてはこちら
注意点2 オスコネクタのロック部の汚染
オスコネクタがロック式になっているため、オスコネクタのネジ部に栄養剤が滞留することでその部分が汚染され、感染リスクが高くなる可能性があります。
【手技の工夫による基本的予防策】
新規格製品では、栄養セット等の先端までプライミングして接続した場合、留置側のオスコネクタネジ部に栄養剤等が付着する事が分かっています。
栄養剤等の付着を低減するプライミングや接続方法についてご紹介します。
栄養剤等の付着を低減するプライミングや接続方法についてご紹介します。
「栄養セット」のプライミング | 「ENシリンジ」の充填 | ||
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プライミングはメスコネクタの手前までとする
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ENシリンジ先端まで充填した
場合は少し押し子を引く |
専用デバイス(EN採液チップ・
EN採液ノズル)を使用すると採 液が容易 ▶栄養システム関連製品詳細に
ついてはこちら |
※体内に注入されるエアーの管理が必要な場合等においては医師の指示に従ってください。
接続や取り外しの際にも、栄養セット等の投与側を上に栄養カテーテル等の留置側を下にすると、充填された栄養剤や残留した栄養剤が滴下し、栄養カテーテルに栄養剤が付着してしまう可能性があります。
よって、留置側を上に投与側を下にすることで、接続時取り外し時のコネクタネジ部への付着を低減することが可能となります。
よって、留置側を上に投与側を下にすることで、接続時取り外し時のコネクタネジ部への付着を低減することが可能となります。
【JMS製品による予防策】
栄養セット、フィーディングバッグ、EN延長チューブ
独自のキャップ(メスコネクタ)の採用
JMSではフェイルセーフの観点から、メスコネクタネジ部(外側)への栄養剤等の付着を低減するJMS独自のキャップを採用*し、プライミング時における
看護業務をアシストします。
JMSではフェイルセーフの観点から、メスコネクタネジ部(外側)への栄養剤等の付着を低減するJMS独自のキャップを採用*し、プライミング時における
看護業務をアシストします。
*変更時期は別途ご案内いたします。
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ENシリンジ
1mL~5mLの ENシリンジにおけるLDT(Low Dose Tip)の採用
LDTを採用することによるオスコネクタネジ部への栄養剤等の付着低減
LDTを採用することによるオスコネクタネジ部への栄養剤等の付着低減
採液チップ、採液ノズル
採液チップ・採液ノズルを使用することによって、ENシリンジ先端(内側・外側)に栄養剤等が残らない
➡ 拭き取り不要
➡ 拭き取り不要
ジェイフィードENプロテクトアダプタ
カテーテル等のオスコネクタ部に栄養剤を付着させないよう、
栄養セットやENシリンジ等からの薬剤・栄養剤投与時に、
これらの間に接続して使用します。
栄養セットやENシリンジ等からの薬剤・栄養剤投与時に、
これらの間に接続して使用します。
▶ジェイフィードENプロテクトアダプタの製品詳細についてはこちら
※上述の「手技の工夫による基本的予防策」「JMS製品による予防策」を施しても、オスコネクタネジ部への栄養剤等の付着が認められた場合、JMSではENスワブの使用を推奨いたします。
ジェイフィードENスワブ
注意点3 微量注入が困難
ISO 80369-3に対応する注入器・シリンジの先端はメス型コネクタ形状となるため、従来の医薬発第888号対応コネクタの先端形状(オス型)よりも口径が大きく、結果としてデッドスペース(DS)も大きくなっています。
そのため、注入器・シリンジを用いて微量注入を行う際の投与精度が従来品と比較して著しく悪くなる点に注意が必要です。
- 微量注入を可能にする”LDT構造”
- 小容量(1~5mL)のENシリンジにおいて、微量注入を可能にするために、先端メス型コネクタ内に”内ルアー”を設けました。
これをLDT※タイプとしてご提供いたします。
※ LDTは、Low Dose Tipの略名です。
注意点4 薬液の吸引が困難
ISO 80369-3対応の注入器・シリンジで薬液を吸引する場合、その形状に起因して、全量を吸引することが困難であり、そのため残液した薬液に無駄が生じる点や正確に計量できない点などに注意が必要です。
- ジェイフィードEN採液チップ
- 薬剤を正確に吸引・採液するために使用します。
注意点5 栄養剤の吸引が困難
ISO 80369-3対応の注入器・シリンジで栄養剤を吸引する場合、特に半固形化栄養剤の場合においては、メス型コネクタ外側のネジ部に付着した栄養剤を拭き取ることが難しい点、ならびに外側の栄養剤が拭き取れたとしてもメス型コネクタ内側、すなわちオス型コネクタと嵌合する部分に栄養剤が溜まっており、そのまま接続してしまうとオス型コネクタ側を汚染する点に注意が必要です。
- ジェイフィードEN採液ノズル
- 栄養剤を正確に吸引・採液するために使用します。
また、使用後のENシリンジの先端メス型コネクタ内側の汚れを防止します。
ISO 80369-3経腸栄養関連コネクタ製品への切替をサポートするJMS製品群
ジェイフィードEN採液チップ・EN採液ノズル
新規格製品では、注入器/シリンジの先端がメス型となるため薬剤・栄養剤の吸引が困難となります。(注意点4、5)
JMSでは、使用用途に応じ3種類の採液デバイスをご用意いたしました。
JMSでは、使用用途に応じ3種類の採液デバイスをご用意いたしました。
【液体薬剤等用】 ジェイフィードEN採液チップ |
【簡易懸濁薬・ミルク等用】 ジェイフィードEN採液チップ 中径タイプ |
【高粘度栄養剤等用】 ジェイフィードEN採液ノズル |
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*採液チップ中径タイプは、哺乳瓶等からの
吸引を考慮しネジ式の接続を採用 |
▶ジェイフィードEN採液チップ/EN採液ノズルの製品詳細についてはこちら
ジェイフィードENコネクタカバー
新規格製品では、留置製品(栄養カテーテル、EDチューブ等)のコネクタ部が硬質材料となります。
ENコネクタカバーを装着することにより、直接肌に硬質部分が当たらないようにすることが可能です。
ENコネクタカバーを装着することにより、直接肌に硬質部分が当たらないようにすることが可能です。
▶ジェイフィードENコネクタカバーの製品詳細についてはこちら
JMSドレナージセットG
新規格の栄養カテーテル等に接続し、胃内容物等を排出するための製品をご用意しました。
【定量筒バッグ付】 | 【バッグ付】 | 【定量筒付】 |
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▶JMSドレナージセットGの製品詳細についてはこちら